大地が生み、時が育て、人が磨く
そう、あなたが体感するのは、地球の芸術。黒く透き通る、光を透す、希少な石。それが熟練の手に磨かれて、キュバールになります。いま一瞬、この瞬間にしかない輝きを放 ちながらも、色褪せることなく、悠久の時に在りつづける特異なパワー。さまざまな意匠をまとい、唯一無二のオブジェクトとなり、日常に、素敵 なエネルギーをもたらすことでしょう。
cub-ar（キュバール）社は、2000年から黒曜石による作品を作り続けている企業です。
拠点をフランスに置き、厳選された作品を世の中へ発表しています。
代表でありデザイナーのミシェル氏のもとには、多くのデザイナーや職人が集っています。メンバーには、大手ブランドを手掛けるデザイナーや、宝石職人達が彼を支えています。
さらに、400万年前のものとされる”透明度をもつ黒曜石”は、希少性があり、見る者を魅了します。石が持つ重厚感の深みと、光を透す意外性にも近い感動は、手にした人を虜にしています。
こうして、洗練された素材・デザイン・技術によって、作品は世界へ発信され、世界的ブランドからオファーを受けるまでとなりました。
石の選定から仕上がりの模様まで一切の妥協を許さず、時間をかけ、ひとつひとつを手作業で丹念に仕上げるその姿に、日本の匠の姿が重なって見えます。
【素材】
ノアの方舟が漂着したとされるアララト山
今からおよそ４００万年前に特異な黒曜石が創生されました。
そんな神秘的な物語の地で掘り出されることマテリアルが「キュバール」の源泉です。
その不思議な力はデザイナーや職人たちをとりこにし、
フランスのアーティストたちが、一品一品、芸術の領域へと手作りで磨き上げていきます。
だからこの世界に同じ造形は二つとありません。
手にされる方を満たすため、他に類を見ない光を放ちつづけます。
【組成】
ガラス質の火山岩で、流紋岩質や安山岩質のマグマが冷えて固まったもの。火山から噴出した珪素を含む溶岩が急速に冷却され、結晶形成が最小限にとどまったときに生成されると考えられています。透明な部分は均質なガラス、筋状に配列する黒の縞は数ミクロンからサブミクロンの酸化鉄。
【特性】
外観の特徴は類を見ない透明度の高さ。そして深く透ける黒、時に産出される艶やかな赤の自然模様が織りなす独特なコントラスト。
内に秘めた特質としては、ポジティブなエネルギーをもたらすとされており、いろいろなものに使用されてきました。守る力のあるこの素材は、ネガティブなエネルギーから我々を守り、闇を突き破るほど鋭く、真実を導き出せるものとされました。
そのため古代エジブトでは、司祭は祭事の際にオブシディアンの刃を用い、悪い影響を除いたとされています。
Michel der Agobian/ ミシェル・デール・アゴビアン
cub-arの設立者でありデザイナー。
2000年に黒曜石を使った高級品を作ることに特化したアトリエを設立。
素材の表情を最大限に生かした簡素なスタイルを得意とする。
素材の繊細さと透明感を生かし、奥行きの深さを表現する自然なデザインで黒曜石の魅力を発信し続けている。
Thomas Bastide/トマ・バスティッド
30年以上前よりバカラ(Baccarat)のデザイナーとして活躍。
フランス王室御用達の銀器メーカーのエルキューイ(ERCUIS)、クリストフル(Christofle)、ピュイフォルカ(PUIFORCAT)や高級酒ブランドのヘネシー(Hennessy)やテタンジェ(Taittinger)にもデザインを提供している。cub-arでは、素材が光により引き立つよう、輪郭がエレガントでありながら力強い作品をデザインしている。
Areg Aivazian/アレッグ・アイヴァジアン
パリ国立高等美術学校出身のインテリアデザイナー。
これまでには、ホテルコストやホテルマジェスティクで有名なジャック・ガルシアやエルメス(HERMES)テーブルウエア部門クリエイティブ・ディレクターのイヴ・タラロン等とのコラボレーションの経験を持つ。
cub-arではテーブルアートからライティングまで、エレガンスと繊細さを備えたアイテムのデザインをしている。
Kaki Kroener/ カキ・クローナー
オートクチュールの世界でモデルとして活躍し、その後デザイナーに転向。
最初はイタリアモードのクリエーションに関わっていたが、徐々に様々なアートの世界にその活動の場を広げていく。
モデナチュール風のすっきりとしたラインのデザインを得意とし、イタリアの家具ブランドや鉄細工ブランドへデザインを提供している。
cub-arではコンテンポラリーなスタイルのグラス、花瓶、ライティングのデザインを担当している。
Jean-Philippe Martin/ ジャンフィリップ・マルタン
ルイ・ヴィトン(LouisVuitton)で経験を積み、その後パリにてリュクスのデザイナーやアーティスティック・ディレクターとして活躍。
香港のスィーツショップ「ポール・ラファイエット(PAUL LAFAYET)」のスタイリングとデザインを監修。
その他にもフランスのリュクスを代表するブランドとコラボレーションを続けている。
Jean-Baptiste Sibertin Blanc/ ジャンバティスト・シベルタン=ブラン
応用美術・デザイン分野の名門校、エコール・ブール国立工芸学校を卒業。
高級家具師、寄木細工職人として活動中。
リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill)にて４年間のキャリアを積み、1991年に自身のアトリエを設立、ドームのクリエーション・ディレクターも務める。
2007 年には自身の展示会を開催。過去20年間の活動と有名ブランド※とのコラボレーションを発表。
2011年には黒曜石にまつわる展示会の開催および監修も手掛けている。
※クリストフル(Christofle)、エルメス(HERMES)、リーニュ(Ligne)・ロゼ(Roset)、ランプ・ベルジェ(Lampe Berger)、ピュイフォルカ(Puiforcat)、サン・ゴバン(Saint-Gobain)、サルヴァティ(Salviati)、タルケ(Tarket)など
Christian Ghion/クリスチャン・ギオン
フランスにとどまらず、国際的デザインの分野で重要な位置を占めているひとり。 2006年、フランス芸術文化勲章を受賞。その後、様々な分野で才能を発揮しており、ディオール（Dior）やゲラン（Guerlain）の香水の瓶や国立装飾美術館、カルティエ（Cartier）財団における展示会の演出、内装、家具のデザインなども手がけている。
Marjorie Colas/ マージョリ・コラス
応用美術・デザイン分野の名門校、エコール・ブール国立工芸学校を卒業。
紙のクリエーションに特化。研ぎ澄まされた感性により、空気のように軽いクリエーションを創り出す。
cub-arでは、国家最優秀職人章を受賞している家具職人エリック・ポワニャールとコラボレーションにより鏡をデザインしており、cub-arを象徴する作品となっている。
Stephanie Bascou & Marie Cluzel/
ステファニー・バスクー&マリー・クリュゼル
2名共同で活動することが多く、その化学反応は様々なブランドへ影響を与えている。
バカラ(Baccarat)のアクセサリーにもデザインを提供しており、アイデア、色、そして線を自由自在に操ったデザインが表現されている。
cub-arでは、その経験を生かしアクセサリーのデザインを担当している。
